愛知県の水瓶と呼ばれている牧尾ダム。
愛知用水によって各地域に給水されている。
ロックフィルの堤体から、一山挟んだ場所に洪水吐が設置されているのが面白い。
昭和59年に起こった長野県西部地震以降、年間堆砂量が急激に増加しているらしい。
このため、現在このダムの上流に貯砂ダムを建設しているという。
また、下流にある木曾ダムと揚水発電をしていて、このダムは上部ダムにあたるが、現在は、ほとんど揚水発電をしていないらしい。
下流より堤体を眺める。
左側がロックフィルの堤体。
右側は洪水吐。
堤体と洪水吐の間に山がある。
洪水吐部分の天端を眺める。
奥に見えるトンネルを進むと、ロックフィル部分の天端にで出る。
非常用洪水吐はラジアルゲートが4門。
渇水のためゲートに水が届いていない。
ゲートのアップ。
グレーのゲートだった。
下流横よりゲート群を眺める。
雪が深い地方のためか、ゲート操作部に屋根がある。
下流の減勢工を眺める。
奥に見える橋からダムを眺めると、堤体が大変美しく見える。
ロックフィル部の天端を眺める。
徒歩でのみ通行可能。
真横よりロックフィル部の堤体を眺める。
リップラップは小さな石だった。
ダム湖側横より堤体を眺める。
こちらからの眺めは草が生えていないために美しい。
ロックフィル部天端より下流を眺める。
堤体につづら折りの道が走っている。
堤体には草が生えている。
右岸にある選択取水施設。
利水放流用のバルブと思われるもの。
変な場所に設置されている。
ダム湖を眺めるパノラマ写真(1)。
渇水状態が伺える。
ダム湖を眺めるパノラマ写真(2)。
天端より撮影。
スペック
ダム名 | 牧尾(まきお)ダム |
ダム型式 | センターコア型ロックフィル |
河川名/水系名 | 王滝川/木曾川水系 |
所在地 | 長野県木曽郡三岳村和田 |
位置 | 北緯35度49分28秒 東経137度36分10秒 |
着工年/完成年 | 1957年/1961年 |
用途 | かんがい用水/上水道用水/工業用水/発電 |
堤高 | 105.0m |
堤頂長 | 264.0m |
堤体積 | 2,615,000立方m |
流域面積 | 304平方km |
湛水面積 | 247ha |
総貯水容量 | 75,000,000立方m |
有効貯水容量 | 68,000,000立方m |
ダム湖名 | 御岳湖(おんたけこ) |
管理 | (独)水資源機構 |
本体施工者 | 西松建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 880.0m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 832.0m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 10m×10m×4門 | 3,200m3/s |
放流設備 | ハウエルバンガーバルブ | Φ1.8m×1条 | |
取水設備 | 取水棟 | 30.9m3/s |
アクセス
中央自動車道中津川ICより、国道19号線を北上、木曽福島方面へ走ること約40km。
木曽福島町に入るとすぐに、元橋という交差点にさしかかる。
この交差点を左折、進路を王滝方面へとる。
10kmほど走ると左手に牧尾ダムの大きな堤体が見えてくる。
見落とすことはないだろう。
そのまま走ると、牧尾ダムの駐車場の標識が現れる。
この通りに左折。
駐車場に車を停めて見学すると良いだろう。
また、付近には常盤ダム・木曽ダム・王滝川ダムなどがあるので、こちらの見学も併せておすすめする。
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