長野県が所有する多目的ダム。
治水の他、上水道用水確保としての役割を持っている。
2000年に完成したまだ新しいダムで、この年代のダムを象徴したデザイン。
放流設備は、クレスト部に非常用洪水吐として自由越流式が3門、常用洪水吐としてオリフィス部に自然調節式を1門装備している。
また、表面取水設備も装備しており、典型的な自治体型デザインのダムとなっている。
ただ、天端欄干や、天端上の構造物にちょっとしたおしゃれが施されており、型枠に填ったデザインの中で個性を演出している所が憎らしい。
さすが清水建設である。
こぢんまりとしたダムなのであまり面白みはないが、撮影ポイントが多数あるので、近くに立ち寄りの際はついでに寄ってみてはいかがだろうか。
下流より堤体を眺める。
まだ白いコンクリートが美しい。
下流正面より堤体を眺める。
放流設備はクレスト部に3門、オリフィス部に1門。
いずれも自由越流式。
ダム湖側より堤体を眺める。
表面取水設備を装備している。
天端を眺める。
自動車での通行不可。
天端より直下を眺める。
天端より下流を眺める。
これは自家発電所だろうか。
天端よりダム湖を眺める
小さなダム湖だった。
天端欄干に設置されている照明器具
無難なデザインだが、どことなくオシャレだ。
黒い石(?)のかたちもオシャレ。
左岸より堤体を眺める。
無難なデザイン。
奥に見える建物はダム管理所。
ダム湖側左岸より堤体を眺める。
山奥というのにあまり綺麗な水ではなかった。
天端に設置されている棟。
ちょっとしたデザインが施されていた。
上流より放流設備を眺める。
スペック
ダム名 | 水上(みずかみ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 水上沢川/信濃川水系 |
所在地 | 長野県松本市中川 |
位置 | 北緯36度21分01秒 東経138度02分23秒 |
着工年/完成年 | 1988年/2000年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水 |
堤高 | 38.0m |
堤頂長 | 171.5m |
堤体積 | 70,000立方m |
流域面積 | 2.3平方km |
湛水面積 | 2ha |
総貯水容量 | 276,000立方m |
有効貯水容量 | 195,000立方m |
ダム湖名 | そよぎ湖(そよぎこ) |
管理 | 長野県 |
本体施工者 | 清水建設・松本土建 |
水位
設計洪水位 | EL 884.0m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 882.0m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 872.6m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 868.6m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | 2門 | |
常用洪水吐 | 自由越流式 | 1門 | |
表面取水設備 |
アクセス
長野自動車道豊科ICより、県道57号線を国道19号線方面に直進。
1.5kmほど走ると、国道19号線との交差点にさしかかるので、ここを左折、長野市方面へ向かう。
1kmほど走ると、県道57号線との交差点にさしかかるので、ここを右折。
2.61km走ると、国道143号線との交差点にさしかかるので、ここを左折、国道143号線にて上田市街を目指す。
あとはそのまま国道143号線を11.37km走れば良い。
国道が新しい高架橋に入ってから要注意。
注意深く右手を眺めていると、水上ダムはこちらと書いてある小さな看板を発見するだろう。
この看板に従い右折。
正面に水上ダムを眺めながら、九十九折りの道を登り切ると右手に水上ダム駐車場があらわれる。
こちらに車を停め見学するとよいだろう。
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