長野県所有の多目的ダム。
美しいアーチ式コンクリートダム。
非常用洪水吐として、ラジアルゲートが3門、常用洪水吐として、ローラーゲートを2門備えている。
ダム湖の水は茶色で、常にこんな色をしているという。
このダムの用途は、洪水調節、上水道用水、発電とのこと。
上流にある奥裾花ダムと連携し、平成16年に大規模な洪水調節をしたという。
発電に関しては、このダムで水を取水し、裾花発電所に導かれている。
すぐ下流に湯の瀬ダムがあるが、このダムは裾花ダムの逆調整池の役割をしているという。
ちなみに、このダムの職員さんはとても親切で、色々教えて下さいました。
あらためて感謝いたします。
下流右岸より堤体を眺める。
比較的白めのコンクリートにブルーのキャットウォークが栄える。
クレストゲートはラジアルゲートが3門。
コンジットゲートは2門で、ローラーゲートとのこと。
天端を眺める。
工事中だったため、生憎の立入禁止。
普段は解放しているという。
右に堤体が見える。
左の塔は、発電用取水塔。
上流右岸より堤体を眺める。
ここの水は、いつもこのような色をしているらしい。
上流より堤体を眺める。
アーチ式の独特のラインが綺麗だ。
ダム湖を眺める。
細長いダム湖だった。
スペック
ダム名 | 裾花(すそばな)ダム |
ダム型式 | アーチ式コンクリート |
河川名/水系名 | 裾花川/信濃川水系 |
所在地 | 長野県長野市大字入山字岩戸南沖4553 |
位置 | 北緯36度40分06秒 東経138度07分12秒 |
着工年/完成年 | 1962年/1969年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/上水道用水/発電 |
堤高 | 83.0m |
堤頂長 | 211.2m |
堤体積 | 131,000立方m |
流域面積 | 250平方km |
湛水面積 | 58ha |
総貯水容量 | 15,000,000立方m |
有効貯水容量 | 10,000,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 長野県 |
本体施工者 | 間組 |
水位
設計洪水位 | EL 561.50m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 561.50m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 560.00m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 545.50m(6月20日~9月30日) |
予備放流水位 | EL 537.5m |
最低水位 | EL 537.50m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | ラジアルゲート | W9.0m×H6.8m×3門 | 950m3/s |
常用洪水吐 | 油圧式圧着ローラーゲート | W5.36m×H4.351m×2門 | 700m3/s |
利水放流設備 | ニードルバルブ | Φ0.1m×1条 | 0.04m3/s |
発電所使用水量 | 裾花発電所(長野県) | 18.0m3/s |
アクセス
上信越自動車道須坂長野東ICより、国道403号線を長野市方面、左に走る。
するとすぐに、国道は県道58号線にかわる。
ここはこのまま直進、長野市街へ向けて走る。
長野駅の脇を通り越すとすぐに、中御所という交差点にさしかかる。
この交差点を右折。国道に入る。
しばらく走ると、左手に長野県庁が見えてくる。
県庁から1kmほど走ると、国道406号線との交差点にさしかかる。
この交差点を左折、国号406号線に入る。
道はワインディング気味になる。
先ほどの交差点から6kmほど走ると、裾花ダムの看板が現れる。
この看板通りに右折。
するとすぐに管理所の敷地になる。この中に車を停めて見学するとよいだろう。
ただし、管理所に一声かけてから見学した方がよい。
また、すぐ下流に湯の瀬ダムもあるので、こちらも合わせて見学することをおすすめする。
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