ダムカレー発祥の地を訪れてみませんか
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本河内低部ダム

長崎県

長崎県が管理する多目的ダム。
このダムの完成は1903年。
国内で2番目に古いコンクリートダムで、日本の重要文化財および近代土木遺産となっている。
以前は上水道用水専用ダムだったが、1982年に起きた長崎大水害をきっかけに、治水機能を持たせるべく、竪坑型トンネル式洪水吐を増設する改造工事がおこなわれた。
ダムは町中にあり、直下まで民家が広がっている。
平地の少ない長崎市ならではの光景であろう。
そのため、駐車するスペースがほとんどないのが欠点だ。
見学の際は近隣の方々へ迷惑をかけないようお願いしたい。
なお、下記の写真には立入禁止場所から撮ったものもありますが、許可を得て撮影しています。


直下より堤体を眺める。
石積みの堤体が何とも美しい。

ダムへの入口。

直下より堤体を眺め上げる。
渋さ、貫禄が伝わってくる。

大木と堤体。
木の大きさが流れてゆく時の積み重ねを伝えている。

下流の河川。
手前のコンクリートは増設された竪坑型トンネル式洪水吐の吐口。

竪坑型トンネル式洪水吐の吐口のアップ。
アップ過ぎてなんだかわからない写真になってしまった。
注目していただきたいのは、すぐそこにマンションや民家が立ち並んでいる風景。

従来の自由越流式の洪水吐。
その左に見える土管を立てたようなものは増設された竪坑型トンネル式洪水吐の呑口。
左奥の草むらはダム湖。

旧洪水吐の導流部。
奥が上流、手前が下流。
階段状になっている。

上の写真の下流側。

増設された竪坑型トンネル式洪水吐の呑口のアップ。
筒の一番上まで増水すると水が流れ落ちる仕組み。
手前には常用の呑口がある。

天端を眺める。
古さが伝わってくるが、きれいな天端。

堤体のダム湖側に通路がある。

堤体と洪水吐を眺める。
左奥のコンクリート部分が旧洪水吐。

天端よりダム湖を眺める。
このすぐ上流に本河内低部ダムがある。

天端より直下を眺める。

ダム管理所。

堤体と町の位置関係。
ダムのすぐ直下まで町が広がっている。


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スペック

ダム名本河内低部(ほんごうちていぶ)ダム
ダム型式重力式コンクリート
河川名/水系名中島川/中島川水系
所在地長崎県長崎市本河内町
位置北緯32度45分09秒 東経129度53分56秒
着工年/完成年1901年/1903年
用途洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水
堤高27.8m
堤頂長118.8m
堤体積32,000立方m
流域面積0.8平方km
湛水面積5ha
総貯水容量607,000立方m
有効貯水容量577,000立方m
ダム湖名本河内低部水源池 (ほんごうちていぶすいげんち)
管理長崎県
本体施工者長崎市

水位

設計洪水位
洪水時最高水位(サーチャージ水位)EL 63.100m
平常時最高水位(常時満水位)EL 49.800m
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位)
最低水位EL 47.000m

放流設備

用途形状サイズ放流能力
洪水吐自由越流式
洪水吐自由越流式トンネル式
洪水吐ローラーゲート1門

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