長崎県が所有するかんがい用水および、上水道用水専用ダム。
堤高19.3mのアースダムだがダム湖が大きいためか、それ以上の規模に見える。
近隣には雲仙温泉があるので観光地となっているが、このダムに関してはあまり人影は見えなかった。
ダムサイトにはダム建設の時に発見されたという大黒天磨崖仏様が飾られている。
約400年前に彫られたものらしい。
ダム湖畔には雲仙浄化センターという下水処理場がある。
しかしながら、このダムの目的の一つに上水道用水確保があるので、なんとなく複雑な気持ちになってしまう。
まぁ、大河川でいえば、下水処理場の下流に浄水場があるわけで、いたって普通のことなのだが。
天端を眺める。
自動車通行止め。
雲仙温泉街の反対側にあるので、ひっそりとしている。
ダム上流面を眺める。
丸いコンクリートと石で補強されている。
天端より下流を眺める。
何が何だかわからない。
この先約100mの場所に、稚児落としの滝という観光スポットがある。
取水用の斜樋。
斜樋を近くから撮影。
自由越流式の余水吐。
コの字型になっているが、先端部の堤は高くなっているため両側からしか越流しない構造。
余水吐をアップで。
茶色がかっているのは温泉成分の影響なのか。
余水吐からの導流部。
ダム湖を眺める。
奥に雲仙温泉街が見える。
右手前の建物は雲仙浄化センター。
雲仙浄化センターをアップで。
なお、このダムの目的の一つに上水道用水確保がある。
スペック
ダム名 | 別所(べっしょ)ダム |
ダム型式 | 均一型アース |
河川名/水系名 | 加持川/千々石川水系 |
所在地 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙 |
位置 | 北緯32度44分43秒 東経130度15分04秒 |
着工年/完成年 | 1961年/1968年 |
用途 | かんがい用水/上水道用水 |
堤高 | 19.3m |
堤頂長 | 135.0m |
堤体積 | 99,000立方m |
流域面積 | 4.7平方km |
湛水面積 | 25ha |
総貯水容量 | 1,923,000立方m |
有効貯水容量 | 1,837,000立方m |
ダム湖名 | 鴛鴦の池(おしどりのいけ) |
管理 | 長崎県 |
本体施工者 | 熊谷組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 650.00m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 640.00m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | 自由越流式 | 125m3/s | |
取水設備 | 斜樋 | 0.969m3/s |
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