新潟県が所有する多目的ダム。
堤高93.0mの重力式コンクリートダムで、同県が所有する加治川治水ダムに瓜二つだ。
クレスト部に真紅のラジアルゲートが1門、その両脇に機械室が出っ張るように装備された常用洪水吐を2門装備してる。
加治川治水ダムも全く同様な造りだ。
両ダムとも1975年前後に完成という事なので、たぶん、同一のデザイナーによるものだと考える。
胎内川にはダムは多数あるが、そのほとんどが発電専用ダムである。
治水をおこなうダムは、工事中の奥胎内ダムを除いてここだけ。
胎内川の治水を司る重要なダムなのである。

下流より堤体を眺める。
このデザイン、加治川治水ダムに瓜二つだ。

放流設備のアップ。
クレスト部に非常用洪水吐としてラジアルゲートが1門、コンジット部に常用洪水吐として高圧ラジアルゲートが2門。

減勢工の様子。

右岸より堤体を眺める。
無難だが、カッコイイデザイン。

常用洪水吐のアップ。
あの橋を渡りたい。

天端を眺める。
自動車での通行不可。

ラジアルゲート越しに直下を眺める。
減勢工に砂が溜まっている。

天端より下流を眺める。
険しい山々。

ダム湖の様子。
意外に広い。

上流右岸側より堤体を眺める。
手前に表面取水設備が見える。

ゲート群のアップ。
コンクリートには赤色が似合う。
スペック
| ダム名 | 胎内川(たいないがわ)ダム |
| ダム型式 | 重力式コンクリート |
| 河川名/水系名 | 胎内川/胎内川水系 |
| 所在地 | 新潟県胎内市下荒沢字胎内山 |
| 位置 | 北緯37度57分38秒 東経139度32分12秒 |
| 着工年/完成年 | 1967年/1976年 |
| 用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水 |
| 堤高 | 93.0m |
| 堤頂長 | 215.0m |
| 堤体積 | 315,000立方m |
| 流域面積 | 72.2平方km |
| 湛水面積 | 68ha |
| 総貯水容量 | 17,100,000立方m |
| 有効貯水容量 | 12,000,000立方m |
| ダム湖名 | |
| 管理 | 新潟県 |
| 本体施工者 | 鹿島建設・青木建設 |
水位
| 設計洪水位 | |
| 洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
| 平常時最高水位(常時満水位) | EL 303.0m |
| 洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 292.0m |
| 最低水位 | EL 278.0m |
放流設備
| 用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
|---|---|---|---|
| 非常用洪水吐 | ラジアルゲート | 1門 | |
| 常用洪水吐 | 高圧ラジアルゲート | 2門 |



コメント