(一財)日本ダム協会のダム便覧2014によると、恩納村が所有する治水専用ダム。
天端に立てなかったので、このダムの構造をじっくり知ることはできなかったが、洪水吐の位置と数から、治水用のダムと考えても間違いはないだろう。
クレスト部には非常用洪水吐として自由越流式が2門。
その下に、自然調節式が1門、常用洪水吐として装備されている。
1980年完成とのことだが、コンクリートの風合いからして、それよりも古いように見える。
沖縄ではあまり見かけない、どことなく本州風の風格を持っている堤体だ。
ダムから続く下流河川を見ると、本当に細い。
これなら確かに治水用のダムを必要とするだろう。
恩納村は、このダムによって守られているのだ。
下流より堤体を眺める。
シンプルな堤体。
沖縄ではあまり見かけない造りに見える。
洪水吐は、非常用が2門、常用が1門。
どちらも自由越流式だ。
引いたアングルで堤体を眺める。
その先の河川。
本当に細い。
ダムが非常用洪水吐から放流した場合、この場所は大丈夫なのだろうか。
スペック
ダム名 | クガチャ(くがちゃ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | クガチャ川/安富祖川水系 |
所在地 | 沖縄県国頭郡恩納村字安富祖クガチャ原 |
位置 | 北緯26度29分49秒 東経127度52分56秒 |
着工年/完成年 | 1973年/1980年 |
用途 | 洪水調節、農地防災 |
堤高 | 25.8m |
堤頂長 | 82.0m |
堤体積 | 14,000立方m |
流域面積 | 0.6平方km |
湛水面積 | 1ha |
総貯水容量 | 74,000立方m |
有効貯水容量 | 30,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 恩納村 |
本体施工者 | 鴻池組・大永建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
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非常用洪水吐 | 自由越流式 | 2門 | |
常用洪水吐 | 自然調節式 | 1門 |
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