瑞慶山ダムの下流に造られたロックフィルダム。
これにより、瑞慶山ダム水没した。堤高は33.5mで、白色のリップラップが施されている。
ダムサイトは大きな公園になっており、人々が思い思いに憩いの時間を楽しんでいた。
沖縄県のダムは、このような大きな公園を持っているダムが多く、ダムが観光地化している様子がうかがえた。
注目は、公園内にある大きな展望台である。
高さ41mの展望台は、ダム湖を監視するために設置されたとのこと。
通常であればダム湖沿いに道を建設すれば済む話だが、ダム湖右岸側は米軍施設であるため土地入りができないための苦肉の策である。
以前ここにあった瑞慶山ダムは利水専用ダムだったが、その後建設された倉敷ダムは、水道用水確保と治水の機能を兼ね備えた多目的ダムとしてリニューアルされた。
右岸より堤体を眺める。
白色のリップラップがステキ。
天端を眺める。
自動車での通行可能。
街灯のデザインがオシャレ。
天端をより下流を眺める。
下流は芝生で覆われた公園になっている。
非常用洪水吐は自由越流式。
右半分に選択取水設備が写っている。
選択取水設備のアップ。
オレンジ色の屋根と石張りのデザインは沖縄の象徴。
自由越流式の非常用洪水吐と取水塔。
自由越流式の洪水吐は、奥の方が深く切れ込み、常用洪水吐としての役割も果たしていた。
洪水吐からの導流部。
天端より管理所と展望台を眺める。
公園広場の中央に設置されている展望台。
高さ41mもある。
電波塔の役目も果たしている。
天端には、所々バルコニーが設置されている。
水位目盛りのデザインもオシャレ。
スペック
ダム名 | 倉敷(くらしき)ダム |
ダム型式 | ロックフィル |
河川名/水系名 | 与那原川/比謝川水系 |
所在地 | 沖縄県うるま市石川楚南 |
位置 | 北緯26度23分19秒 東経127度48分18秒 |
着工年/完成年 | 1979年/1994年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水 |
堤高 | 33.5m |
堤頂長 | 441.0m |
堤体積 | 876,000立方m |
流域面積 | 104.7平方km |
湛水面積 | 77ha |
総貯水容量 | 7,100,000立方m |
有効貯水容量 | 6,900,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 沖縄県 |
本体施工者 | 前田建設工業・大城組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 65.5m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 64.2m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 48.0m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | 1門 | |
常用洪水吐 | 自由越流式 | 1門 | |
選択取水設備 |
アクセス
沖縄自動車道沖縄北ICより、国道329号線を北上、1.31km先にある3つ目の信号を左折。
倉敷ダムの標識があるので見落とすことはないだろう。
左折し、500mほど走ると、道が二手に分かれる。
ここは左折。
高速道路をくぐり、1つ目の大きな交差点を右折。
800mほど走ると、倉敷ダムの駐車場に到着する。
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