島根県管轄の多目的ダム。
堤高54.5mの重力式コンクリートダム。
非常用洪水吐は自由越流式で7門、常用洪水吐は自然調節式で1門装備されている。
また、表面取水設備も備えており、ここから取水された水は発電機を通り下流に注がれる。
発電された電気は、ダム管理用として使用されている。
発電量は最大1.2m3/sの水を用い、250kWの電気を生み出しているとのこと。
ダム湖にはバッキ用の噴水があり、夜間はライトアップされているらしい。
駐車場や公園の整備状況を見ると、このダムは地元のかたに親しまれているような感じを受けた。
下流右岸より堤体を眺める。
常用、非常用洪水吐ともゲートレス。
俗に言う、自治体型ダムの典型例だ。
ゲートのアップ。
中央奥に見える建物は表面取水設備。
ダム湖より堤体を眺める。
非常用洪水吐は7門。
中央に常用洪水吐が見える。
その隣の建物は表面取水設備。
水位はあとちょっとで常時満水位というところだろうか。
表面取水設備、常用洪水吐のアップ。
左はインクライン。
茶色の屋根の建物は管理所。
天端を眺める。
自動車での通行可能。
天端より直下を眺める。
緑の建物は発電所。
減勢工は2段構え。
左の壁に発電所からの放流設備が見える。
天端より下流を眺める。
ダム湖を眺める。
バッキ用の噴水があがっていた。
あいにくの雨だったが、観光者がちらほら見えた。
バッキ用噴水のアップ。
色々な形に変化するという。
また、夜間はライトアップしているという噂。
スペック
ダム名 | 三瓶(さんべ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 三瓶川/静間川水系 |
所在地 | 島根県大田市三瓶町野城地先 |
位置 | 北緯35度10分20秒 東経132度33分34秒 |
着工年/完成年 | 1980年/1996年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水 |
堤高 | 54.5m |
堤頂長 | 140.0m |
堤体積 | 110,000立方m |
流域面積 | 25.5平方km |
湛水面積 | 46ha |
総貯水容量 | 7,120,000立方m |
有効貯水容量 | 6,400,000立方m |
ダム湖名 | さひめ湖(さひめこ) |
管理 | 島根県 |
本体施工者 | 青木建設・鴻池組・今岡工業 |
水位
設計洪水位 | EL 142.80m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 140.50m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 127.00m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 116.00m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | ||
常用洪水吐 | 自然調節式 | 80m3/s |
アクセス
付近に高速道路が無いので、ざっくりと書かせてもらう。
山陰自動車道宍道ICまたは、江津ICより、国道9号線を大田市方面へ走る。
大田市街に入ったら要注意。
長久という交差点を大田駅方面へ向かう。
宍道ICからは左折、江津ICからは右折することになる。
電車のアンダーパスをくぐり、一つ目の信号付き交差点を左折、県道30号線に入る。
1kmほどの所で、県道30号線は左に折れているので要注意。
県道30号線に沿って進む。
5.64km走ると、県道56号線との分岐にさしかかる。
ここを左折、県道56号線に入る。
あとはそのまま1.7kmほど進めばよい。
右手に三瓶ダムが見えてくる。
県道沿いに駐車場があるので、こちらに車を停めて見学するとよいだろう。
また、天端を渡ったところにも駐車場がある。お好きな方を利用すべし。
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