群馬県営の多目的ダム。
クレスト部には、自由越流式の非常用洪水吐が左岸から右岸まで並んでいる。
選択取水設備も装備し、この水で発電もおこなっている。
ダムサイトには桜が多数植えられていて、取材日はちょうど満開だったため、とても綺麗な景色が楽しめた。
ちなみに、隣にある栃木県の松田川ダムも似たようなデザインで、桜が多数。お互いをライバル視している様に思えた。
クレスト部にズラッと並ぶ自由越流式の洪水吐。
そして、中央には常用洪水吐。
左の建物は選択取水設備。
常用洪水吐のアップ。
中に、ラジアルゲートが見えたような気がする。
堤体と仮排水トンネルと思われるもの。
仮排水トンネル(と思われるもの)まで近づけた。
下流右岸より堤体を眺める。
天端を眺める。
車両通行止め。
各所に設備の説明板があった。
選択取水設備。
選択取水設備の中を覗くことができた。
普通は見ることができないので、ちょっと感動。
天端より下流を眺める。
発電を終えた水が放流されている。
長い減勢工。
左脇には群馬県のマークが見える。
ダム湖より堤体を眺める。
赤く塗られた予備ゲートがポイント。
予備ゲートと選択取水設備のアップ。
一応、ハイテクダムだ。
天端よりダム湖を眺めるパノラマ写真。
スペック
ダム名 | 桐生川(きりゅうがわ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 桐生川/利根川水系 |
所在地 | 群馬県桐生市梅田町四丁目 |
位置 | 北緯36度28分23秒 東経139度24分28秒 |
着工年/完成年 | 1972年/1982年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水/発電 |
堤高 | 60.5m |
堤頂長 | 264.0m |
堤体積 | 293,000立方m |
流域面積 | 42平方km |
湛水面積 | 62ha |
総貯水容量 | 12,200,000立方m |
有効貯水容量 | 11,300,000立方m |
ダム湖名 | 梅田湖(うめだこ) |
管理 | 群馬県 |
本体施工者 | 鹿島建設・佐田建設・大成建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 258.7m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 253.7m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 242.8m(6月16日~10月15日) |
最低水位 | EL 214.8m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | W11.0m×H1.8m×16門 | 886m3/s |
常用洪水吐 | ラジアルゲート | W3.2m×H4.0m×1門 | 214m3/s |
常用洪水吐 | ジェットフローゲート | Φ0.9m×1条 | 8.9m3/s |
発電所使用水量 | 桐生川発電所(群馬県) | 1.8m3/s |
アクセス
関越自動車道と東北自動車道の中間に位置するダムなので、どちらからのルートを記載しようか迷ったが、 今回は東北自動車道からのアクセス方法を記載させてもらう。
東北自動車道佐野藤岡ICより、国道50号線を足利方面へ直進。
有無を言わず、ひたすら直進する。
足利市を通り越しても直進。
無言で直進する。
足利市の終わりから10kmほど走ると、日光方面へ向かう、国道122号線との分流にさしかかる。
立体交差になっているが、ここの場合は立体交差の下道を選ぶ。
国道122号線に入り、1.5kmほど走ると、広沢町一丁目という交差点にさしかかる。
この交差点を右折、桐生市街方面へ走る。
桐生市街をぬけ、山間部に突入する。
ひたすら直進すると、やがて右手に桐生川ダムが見えてくる。
堤体直下や、天端横など、色々駐車場や停車スペースがあるので、ここに車をとめて見学すると良いだろう。
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