東京電力(株)所有の発電専用ダム。
約12km上流にある、利根川本流を堰き止めている綾戸ダム(ダムと名が付いているが実際は堰)より取水し、 このダムに導水されている。
また、ここから最大102.4m3/sの水が取水され、佐久発電所にて76,800kWの電力を生み出している。
このダムは、調整池という役割だ。
堤高が約26mとのことだが、一番高いと思われる部分を見ても、それ以下にしか感じられない。
地中に埋まっている部分が多いのだろうか。
また、堤頂長はとても長く、重力式コンクリートダムの中では第5位という長さを誇る。
堤体およびダム湖は、ぐるっと一周金網で囲われ、近づくことが出来ない。
住宅地の中にある発電専用ダムなので、いた仕方ないことなのだろうか。
下流より堤体を眺める。
堤高26.060mとの事だが、そんなに高く見えない。
ちなみに、この部分が一番高いと思われる場所。
洪水吐は自由越流式。
下流側が階段状になっていて面白いデザイン。
ちなみに、この写真の手前にコンジットゲートがある。
コンジットゲート。
よく見ると、右ゲートの中央右側より放流している?
コンジットゲートと洪水吐。
とても古風な造りだ。
発電用の取水設備を眺める。
近づくことが出来ず、どの様な造りか確認することが出来なかった。
その奥に見える部分が上記写真の洪水吐。
堤体とダム湖。
住宅地の中にあるわりには、ひっそりとした雰囲気だった。
ダム湖を眺める。
そう広くないダム湖。
右奥に堤体が見える。
スペック
ダム名 | 真壁(まかべ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 利根川/利根川水系 |
所在地 | 群馬県渋川市北橘町真壁 |
位置 | 北緯36度29分08秒 東経139度02分37秒 |
着工年/完成年 | 1922年/1928年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 26.060m |
堤頂長 | 535.560m |
堤体積 | 57,000立方m |
流域面積 | 1,737平方km |
湛水面積 | 13ha |
総貯水容量 | 1,143,000立方m |
有効貯水容量 | 700,000立方m |
ダム湖名 | 真壁調整池(まかべちょうせいち) |
管理 | 東京電力(株) |
本体施工者 | 飛島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 270.7m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 266.0m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | 自由越流式 | 1門 | |
洪水吐 | スライドゲート | 2門 | |
発電所使用水量 | 佐久発電所(東京電力) | 102.40m3/s |
アクセス
関越自動車道渋川伊香保ICより、国道17号線を高崎方面へ走る。
2.5kmほど走ると、坂東橋という橋にて利根川を渡る。
渡り終えたところを左折、県道156号線に入る。
700mほど走ると、道が二手に分かれる。ここは右折、県道159号線を選ぶ。
1.15km走ると、県道34号線との交差点にさしかかるので、ここは左折。
そしてすぐに右折する。
右手に橘小学校を眺めながら、700mほど走ると、左手に貯水池が見えてくる。
そう、ここが真壁ダムの貯水池だ。
特に駐車場は無いが、交通量が少ないので、道が広くなっている場所に車を停めて見学すると良いだろう。
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