東京電力(株)所有の発電専用ダム。
揚水発電をおこなっているダムで、このダムは上部ダムにあたる。
下部ダムはお隣にある葛野川ダム。
完成すれば160万kWの出力になるが、現在はまだ未完成で、80万kWの出力にとどまる。
天端の標高が1500mにも達し、先日まで国内第2位の標高であったが、南相木ダムの誕生により、国内第3位になってしまった。
林道を走っていると突然目の前にあらわれるロックフィルの堤体。
天端を眺める。
砂利道で歩きづらかった。
発電所へ続く取水口。
ここで取水された水は、この先で一気に700m落下する。
自由越流式の非常用洪水吐。
まだ一度も使われていない様子。
白さがまぶしい洪水吐。
上の写真の下流を眺める。
オーバーフローした水はこの導水路を流れる。
ダム湖を眺める。ほぼ満水だった。
堤体を横から撮影。
奥に非常用の導流部が見える。
スペック
ダム名 | 上日川(かみひかわ)ダム |
ダム型式 | ロックフィル |
河川名/水系名 | 日川/富士川水系 |
所在地 | 山梨県甲州市塩山上萩原字萩原山 |
位置 | 北緯35度42分59秒 東経138度49分57秒 |
着工年/完成年 | 1991年/1999年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 87.0m |
堤頂長 | 494.0m |
堤体積 | 4,110,000立方m |
流域面積 | 6.7平方km |
湛水面積 | 51ha |
総貯水容量 | 11,470,000立方m |
有効貯水容量 | 8,300,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 東京電力(株) |
本体施工者 | 前田建設工業・大成建設・大林組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 1481.0m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 1460.0m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | 自由越流式 | 1門 |
アクセス
中央自動車道勝沼ICが最寄りのインターチェンジである。
このICより、国道20号線を東京方面に6kmほど走る。
やがて「丸木橋西」という交差点があらわれるので、ここを左折する。
あとはひたすら道なりに進むのだが、1カ所トラップがあるので注意。
Y字路にわかれている場所があるが、ここは嵯峨温泉方面へ向かう。
林道を12kmほど走ると、目の前に巨大なロックフィルダムがあらわれる。
ここを通り過ぎ、いくつかのヘアピンカーブを抜けるとダム入口がある。
駐車場やトイレもあるので、ここを利用されたし。
ただし、冬期や夜などは開放していないので、見学の際は確認した方が良いだろう。
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