中部電力(株)所有の発電専用ダム。
すぐ上流にある長島ダムを飛び越え、その上流の奥泉ダムより取水された水がこのダムに放流される。
ダムの右岸には、そのための水圧鉄管や発電所がある。
また、このダムでも取水し、隣の寸又川にある発電所に導かれ、寸又川ダムにそそがれる。
堤体には2門のローリングゲートと、流木を流すためのゲートが装備されている。
歴史を感じさせる造りの堤体だった。
下流より堤体を眺める。
2門のローリングゲートと、流木を流すためのゲートを装備。
左に見える建物は発電所。
奥泉ダムから取水された水を運ぶ、水圧鉄管が見える。
ローリングゲートのアップ。
その動きは未だ持って不明。
下流を眺める。
目の前の鉄橋は南アルプスアプトラインの軌道。
上流より堤体を眺める。
発電用のダムなので満水だ。
ローリングゲートと発電所。
切れてしまったが、左側に水圧鉄管が一部写っている。
手前にかかる吊り橋より堤体を眺める。
スペック
ダム名 | 大井川(おおいがわ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 大井川/大井川水系 |
所在地 | 静岡県榛原郡本川根町奥泉 |
位置 | 北緯35度09分52秒 東経138度08分33秒 |
着工年/完成年 | 1934年/1936年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 33.5m |
堤頂長 | 65.8m |
堤体積 | 24,000立方m |
流域面積 | 537平方km |
湛水面積 | 13ha |
総貯水容量 | 788,000立方m |
有効貯水容量 | 503,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 中部電力(株) |
本体施工者 | 間組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ローリングゲート | 2門 |
アクセス
東名自動車道静岡ICより、県道を国道1号線方面へ向かう。
1号線を通り過ぎると、国道362号線への道案内があるので、その指示に従う。
市街地を通り過ぎると、長い長いワインディング道路の始まり。1車線~2車線の山道が続く。
低速コーナーや高速コーナー、ヘアピンカーブなどが各所にあり、とても楽しめる道である。
20kmほど走ると、大井川沿いの町「千頭」に入る。
千頭の街中で国道はT字に左折しているが、ここを右折。県道77号線に入る。
ダムのために整備されたと思われる、大変きれいな道を高速で走行すると、やがて道は二又に分かれる。
県道はそのまま寸又峡温泉に向かって続いているが、もう一方の道、畑薙方面に向かって進行する。
やがて、目の前に突然長島ダムの堤体が現れる。
しかし、ここまで行くと行き過ぎである。
長島ダムが見える手前の、下りヘアピンカーブの所に、大井川ダムに向かう道が分岐している。
進行方向、右に曲がるヘアピンの入口あたりから、左側に伸びている。
長島ダムからのアクセスでは逆になる。
この道を突き進むと、大井川ダムに到着する。
吊り橋を渡ることになるが、自動車通行可能なので、安心して渡ってほしい。
吊り橋を渡り終えたあたりに駐車場がある。
この駐車場に車をとめて見学すればよいだろう。
なお、このダムの見学にあわせて、更に上流の長島ダム・井川ダム・畑薙第一ダム・畑薙第二ダムの見学もセットでおすすめする。
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