静岡県所有の多目的ダム。
県内に5基しかないロックフィル型式のダムのひとつ。
堤体は非常に綺麗に整備されていて、リップラップには「みやこだ川」と書かれている。
洪水吐と放流管の位置が特徴的。
導流部は、山一つ隔てた場所にある。

ロックフィルの堤体。
手前のコンクリートは洪水吐。

真横より堤体を眺める。
比較的綺麗なリップラップだった。

放流管(パンフレットにはそう書いてある)のラジアルゲート。
左奥に見えるのは常用・非常用洪水吐。
位置関係が面白い。

洪水吐より導流部を眺める。
左の水路は放流管用。
右の水路は、常用洪水吐・非常用洪水吐からのもの。

監査廊に入れてもらった。
あの先にもまだまだ階段が続いている。
天端を眺める。
自動車も通れるらしい。

洪水吐。
手前の、一部低くなっている部分が常用洪水吐、
その後ろの高い部分が非常用洪水吐。
下流正面より堤体を眺める。
植木で「みやこだ川」と書いてある。

洪水吐の導流部を眺める。
真正面から眺められる。
放流している時にぜひ見てみたい。

天端よりダム湖を眺める。
スペック
| ダム名 | 都田川(みやこだがわ)ダム |
| ダム型式 | センターコア型ロックフィル |
| 河川名/水系名 | 都田川/都田川水系 |
| 所在地 | 静岡県浜松市北区引佐町東久留女木 |
| 位置 | 北緯34度52分36秒 東経137度43分29秒 |
| 着工年/完成年 | 1968年/1984年 |
| 用途 | 洪水調節、農地防災/かんがい用水/上水道用水 |
| 堤高 | 55.0m |
| 堤頂長 | 170.0m |
| 堤体積 | 708,000立方m |
| 流域面積 | 56平方km |
| 湛水面積 | 74ha |
| 総貯水容量 | 12,020,000立方m |
| 有効貯水容量 | 10,340,000立方m |
| ダム湖名 | いなさ湖(いなさこ) |
| 管理 | 静岡県 |
| 本体施工者 | 飛島建設 |
水位
| 設計洪水位 | |
| 洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 110.50m |
| 平常時最高水位(常時満水位) | EL 101.20m |
| 洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
| 最低水位 | EL 87.00m |
放流設備
| 用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
|---|---|---|---|
| 非常用洪水吐 | 自由越流式 | W72.347m (EL110.50m) | |
| 常用洪水吐 | 自由越流式 | W13.500m (EL108.00m) | |
| 放流管 | ラジアルゲート | H3.8×W2.5m×2門 (EL101.20m) |
アクセス
東名自動車道浜松ICより、県道45号線を北上、天竜市に向かう。
8kmほど走ると、「南中瀬」という交差点で県道61号線にぶつかる。
この交差点を左折、1kmほどで踏切をわたり、そのまま直進する。
2kmほどで国道152号線との「新原小南」という交差点にさしかかる。
その交差点から100m先の交差点を右折。
あとはそのまま10kmほど直進すればよい。
途中、県道と分かれる部分があるが、かまわず道なりに直進する。
国道362号線を超えると、道は県道68号線と名前を変える。
この交差点から6kmほど走ると右手に堤体が見えてくる。
天端に行くには、堤体が見える場所の手前に交差点がある。
ここを右折。
山道を駆け上がると天端に到着する。
駐車場があるので、ここに車をとめて見学するとよいだろう。





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