静岡県に5基しかないロックフィルダムの一つで、電源開発(株)の発電専用ダム。
ここで取水された水は導水され、6km下流の水窪発電所に運ばれる。
堤体は、岩の大きさが小さいロックフィル型式で、所々崩れているあとが見える。
電源開発(株)所有のダムにはめずらしく、2門のラジアルゲートを備えている。
下流より堤体を眺める。
所々リップラップが崩れている。
大丈夫なのだろうか。
洪水吐からあふれ出た水は、トンネルを通って堤体直下へ流れる。
天端を眺める。
アーチ状になっている。
天端は車両通行が可能だが、柵など一切無い。
落ちたら大変。
天端より下流を眺める。
インクラインは堤体に付いている。
発電所へ続く取水口。
斜めのゲートが珍しい。
洪水吐は電源開発(株)のダムには珍しいラジアルゲートだ。
天端よりダム湖を眺める。
スペック
ダム名 | 水窪(みさくぼ)ダム |
ダム型式 | センターコア型ロックフィル |
河川名/水系名 | 戸中川/天竜川水系 |
所在地 | 静岡県浜松市天竜区水窪町地頭方1491-2 |
位置 | 北緯35度11分05秒 東経137度55分54秒 |
着工年/完成年 | 1967年/1969年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 105.0m |
堤頂長 | 258.0m |
堤体積 | 2,411,000立方m |
流域面積 | 172.3平方km |
湛水面積 | 84ha |
総貯水容量 | 29,981,000立方m |
有効貯水容量 | 22,836,000立方m |
ダム湖名 | 水窪湖 (みさくぼこ) |
管理 | 電源開発(株) |
本体施工者 | 間組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 2門 |
アクセス
東名自動車道浜松ICより、県道45号線を北上、天竜市に向かう。
12kmほど走ると、「鹿島坂下」という交差点で国道152号線・362号線の合体国道にぶつかる。
この交差点を右折、すぐに天竜川を渡る。
川を渡り終え、しばらく走ると、「双竜橋」という交差点で国道は左折する。
ここは国道とともに左折。
この交差点から2kmほど走ると、国道152号線と国道362号線が分岐する。
ここは国道152号線を選択、交差点を左折するかたちになる。
この分岐から3kmほど走ると、左手に船明ダム入口の交差点が見える。
水窪ダム見学の前に、ぜひこのダムの見学をしてもらいたい。
船明ダムを通り過ぎ、天竜川とともに国道をしばらく走る。
10kmほど走ると、右手に秋葉ダムが見えてくる。
こちらのダム見学も、もちろんおすすめする。
このダムから10kmほど走ると、国道152号線は、大井橋という所で国道473号線と分岐する。
国道473号線方面に進むと、佐久間ダムがある。
時間が許せば佐久間ダムの見学もおすすめしたい。
水窪ダムへは、そのまま国道152号線を突き進む。
10kmほど走ると水窪市街地へ到着する。
ここからが要注意。
水窪駅を越え、数百メートル先に、ヒョー越林道へと続く道が右手に分岐しているはずである。
ここで進路を変え、この道を進む。
5kmほど走ると、水窪ダムに続く道が右手に現れる。
スーパー林道という名前らしい。
ここを右折。スーパー林道に進路を変える。
2kmほど走るとトンネルが現れ、このトンネルを抜けると目の前にロックフィルの堤体が広がる。
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