中部電力(株)所有の発電専用ダム。
クレスト部に6門のラジアルゲートを備えている。
ゲートの色が、中部電力特有の赤色ではなく、水色であることが特徴だろうか。
このダムから最大62m3/sの水が取水され、直下にある西平発電所にて10,000kWの電力を生み出す。
また、右岸には九十九折りの魚道が設置されている。
距離が長いため、ここを昇ってくる魚は、さぞかし大変な事だろう。
国道から一本離れた所にあるため、ダム湖はひっそりとした雰囲気だった。
下流より堤体を眺める。
発電所母屋で隠れて見えないが、クレスト部にラジアルゲートが6門。
中部電力(株)のダムなのに、ゲートの色が赤でないのが珍しい。
下流の様子。
右岸より減勢工を眺める。
正面の建物は西平発電所。
その手前の水路は魚道。
魚道のアップ。
九十九折りの登り坂(?)なので、上っているくる魚は大変そう。
上流右岸より堤体を眺める。
右に発電用の取水口が見える。
ゲートのアップ。
こちら側は、黒色。
発電専用のダムなので、常時、満水に近い水位を保っている。
発電用取水口のアップ。
最大62m3/sの水が取水される。
ダム湖の様子。
水はエメラルドグリーンだった。
スペック
ダム名 | 西平(にしだいら)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 揖斐川/木曾川水系 |
所在地 | 岐阜県揖斐郡揖斐川町 |
位置 | 北緯35度30分52秒 東経136度32分00秒 |
着工年/完成年 | 1936年/1939年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 31.5m |
堤頂長 | 144.4m |
堤体積 | 71,000立方m |
流域面積 | 600平方km |
湛水面積 | 45ha |
総貯水容量 | 4,490,000立方m |
有効貯水容量 | 1,222,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 中部電力(株) |
本体施工者 | 間組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 6門 | |
発電所使用水量 | 西平発電所 | 62.00m3/s |
アクセス
名神高速道路大垣ICより、国道258号線を北上、大垣市街へ向けて走る。
6.73kmほど走ると、国道21号線との交差点にさしかかる。
この交差点を左折、国道21号線を関ヶ原方面へ走る。
1.57kmほど走ると、国道21号線と国道417号線が分岐する、「河間」という交差点にさしかかる。
ここは右折、国道417号線を選択する。
そのまま、国道417号線を13.6km走ると、「上新町」という交差点にさしかかる。
ここは左折、国道303号線に入る。
4.44kmほど走ると、左手に揖斐川が見えていると同時に、左折する道が現れる。
ここを左折、揖斐川を渡る。
橋を渡り終えると、T字路になっているので、ここを右折。
揖斐川上流に向けて進路をとる。
しばらく走ると、右手に西平ダムが見えている。
発電所のあたりが広くなっているので、こちらに車を停めて見学するとよいだろう。
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