中国電力が所有する発電専用ダム。
堤高62.4m、堤頂長39.5mの、日本一縦長のダムである。
1923年完成のダムであるが、2006年にリニューアルされた。
以前は洪水吐は堤体には存在せず、左岸に設置された洪水吐を利用していたが、リニューアル後は堤体にも洪水吐が設置された。
このダムへのアクセスは徒歩でのみ可能。
20分ほど山道を歩かねばならない。

天端を眺める。
超縦長ということがおわかりだろうか。

ゲートの機械室。
かわいらしいデザイン。

クレスト部にはラジアルゲートを2門そなえているが、堤頂長が短いので詰め込まれて見える。

天端より直下を眺める。
下流河川はすぐに右へ折れ曲がっている。

河川維持用水を放流中。
2月1日~11月30日は0.678m3/s、それ以外は0.360m3/sを放流している。

水位計&取水設備。
この取水設備は呑口標高が異なる4つのゲートを備えている。

堤体とダム湖。

左岸に設置されているトンネル式の洪水吐。
リニューアル以前はこちらの洪水吐しかなかった。

トンネル式洪水吐の呑口を真横から。

ダム湖の様子。

ダム湖には遊覧船が。

新帝釈川発電所の呑口。

ダム管理所。
スペック
| ダム名 | 帝釈川(たいしゃくがわ)ダム |
| ダム型式 | 重力式コンクリート |
| 河川名/水系名 | 帝釈川/高梁川水系 |
| 所在地 | 広島県庄原市東城町三坂 |
| 位置 | 北緯34度49分40秒 東経133度14分05秒 |
| 着工年/完成年 | /1923年 |
| 用途 | 発電 |
| 堤高 | 62.4m |
| 堤頂長 | 39.5m |
| 堤体積 | 45,000立方m |
| 流域面積 | 120平方km |
| 湛水面積 | 66ha |
| 総貯水容量 | 14,278,000立方m |
| 有効貯水容量 | 7,490,000立方m |
| ダム湖名 | 神竜湖 (しんりゅうこ) |
| 管理 | 中国電力(株) |
| 本体施工者 |
水位
| 設計洪水位 | |
| 洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
| 平常時最高水位(常時満水位) | |
| 洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
| 最低水位 |
放流設備
| 用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
|---|---|---|---|
| 洪水吐 | ローラーゲート(トンネル式) | W6.75m×H10.25m×2門 | 720m3/s |
| 洪水吐 | ラジアルゲート(堤体越流式) | W8.0m×H10.6m×2門 | 890m3/s |
| 維持流量調整 | ゲート | ||
| 発電所使用水量 | 新帝釈川発電所 | 10.00m3/s |



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