日本電工(株)が所有する発電専用ダム。
電力会社以外の民間企業がダムを所有することは大変珍しい。
堤高42.5m、堤頂長186.3mの重力式コンクリートダムだが、このスペック以上に大きく見える。
放流設備は、クレスト部にラジアルゲートが4門。
ダムと同じ灰色に塗装されており目立たないが、天端の欄干などが黄色に塗装されているため、意外にも目立ってしまう。
1950年代に施工されたダムらしく、ゲート設置部が天端からはみ出た造りをしている。
発電専用ダムに多い造りである。
このダムの水は幌満川第三発電所へ送水され、最大10m3/sの水を利用して6,000kWの電力を生み出している。
右岸より堤体を眺める。
黄色の欄干が特徴的。
余水吐はクレスト部にラジアルゲートが4門。
天端がゲート部を迂回する造りは発電専用ダムに多い。
天端を眺める。
残念ながら立入禁止。
ゲートの色はコンクリート色で統一されている。
欄干があの色なので、もう少し奇抜な色にして欲しかった。
ゲートのアップ。
左岸にある取水口。
よく見ると、左岸側が折れ曲がっている?
減勢工の様子。
減勢工のアップ。
堤体がかなり傷ついている。
ダム湖の様子。
かなり大きい。
スペック
ダム名 | 幌満川第3(ほろまんがわだいさん)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 幌満川/幌満川水系 |
所在地 | 北海道様似郡様似町字大泉 |
位置 | 北緯42度07分30秒 東経143度04分11秒 |
着工年/完成年 | 1952年/1954年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 42.5m |
堤頂長 | 186.3m |
堤体積 | 70,000立方m |
流域面積 | 147平方km |
湛水面積 | 121ha |
総貯水容量 | 15,379,000立方m |
有効貯水容量 | 12,813,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 日本電工(株) |
本体施工者 | 飛島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 4門 |
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