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早明浦ダム

高知県

「四国のいのち」である早明浦ダム。
このダムは治水・河川維持の目的の他、上水道用水やかんがい用水、工業用水、そして発電などもおこなっている多目的ダムである。
このダムの水は、下流にある池田ダムなどを通じて、四国四県に配水されている。
四国(特に香川県や徳島県)の水源であるこのダムは、夏場になると度々渇水になり、湖底に沈んだ旧村役場が顔をのぞかせる。
皆さんもニュースなどで見たことがあるだろう。
また、2005年には貯水率0%を記録したが、台風の影響で一夜にして満水になった経緯を持つ驚異的なダムである。
堤体はいたってシンプルなデザインで、クレスト部にローラーゲートが6門、常用洪水吐として、 コンジット部にホロージットバルブを2条備えている。
他、表面取水設備もあり、発電用の水はここから取り入れられている。
堤体左岸直下に、電源開発(株)の早明浦発電所があり、最大65.0m3/sの水を用いて42,000kwの電力を生み出している。
ダムサイトには駐車場や案内板、レストランなどが設置されているので、見学者に優しい作りとなっている。
また、減勢工を間近に眺めることができる位置まで近づけるので、こちらからの眺めもぜひ味わって頂きたい。
「四国のいのち」という重要な役割を果たしているダムでありながら、オープンなダム。
私はこのダムの見学を強くおすすめしたい。


シンプルなデザインの早明浦ダム。
重力式コンクリートダムだ。

コンジット部にはホロージットバルブを2条備えている。
減勢工の右側に電源開発の早明浦発電所が見える。

クレスト部には非常用洪水吐としてローラーゲートが6門。
その奥に表面取水設備が見える。

天端を眺める。
自動車での通行可能。
夏休み中ということもあり、大勢の観光客でにぎわっていた。

巨大なローラーゲート。
支柱にはコンクリートを使わず、鉄骨のみとなっている。

ダム湖を眺める。
貯水率約20%。
毎度のことながら、超渇水だった。

天端より下流を眺める。
巨大な減勢工は2段構造になっている。
下流の河川は狭いが、これでも1,000m3/s以上放流することもある。

表面取水設備。
こちらも堤体やゲートに合わせシンプルなデザイン。

広い減勢工。
奥に見えるテニスコートと大きさを比べて欲しい。

左岸より堤体を眺める。
凛々しい堤体。
このシンプルさがたまらない。

コンジット部に設置されている、常用洪水吐のホロージェットバルブ。

減勢工のアップ。
奥には早明浦発電所が。

堤体直下まで近づける。
ここからの眺めは迫力満点。


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スペック

ダム名早明浦(さめうら)ダム
ダム型式重力式コンクリート
河川名/水系名吉野川/吉野川水系
所在地高知県長岡郡本山町吉野
位置北緯33度45分24秒 東経133度33分02秒
着工年/完成年1965年/1978年
用途うどん用水/洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/かんんがい用水/上水道用水/工業用水/発電
堤高106.0m
堤頂長400.0m
堤体積1,200,000立方m
流域面積472平方km
湛水面積750ha
総貯水容量316,000,000立方m
有効貯水容量289,000,000立方m
ダム湖名早明浦湖(さめうらこ)
管理(独)水資源機構
本体施工者間組

水位

設計洪水位
洪水時最高水位(サーチャージ水位)EL 343.0m
平常時最高水位(常時満水位)EL 331.0m
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位)EL 329.5m(7月1日~10月10日)
最低水位EL 275.0m

放流設備

用途形状サイズ放流能力
非常用洪水吐ローラーゲートW10.4m×H18.8m×6門9,234m3/s
常用洪水吐ホロージェットバルブΦ2000mm×2条70m3/s
表面取水設備鋼製三段式半円形ローラーゲート  
発電所最大使用水量早明浦発電所(電源開発)65.0m3/s

アクセス

高知自動車道飛騨大豊ICより、国道439号線を早明浦方面へ走る。
そのまま道なりに、13.34km走ると、右前に早明浦ダムが見えてくる。
適当なところで右折、早明浦ダムに近づく。
右岸、左岸両方から天端に登ることができるが、右岸の方が道が良いためおすすめである。
ダムサイトには駐車場があり、こちらに車をとめて見学をすると良いだろう。
また、堤体直下にも駐車場がある。
こちらからの見学もおすすめである。


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