お隣の笠堀ダムの容量が足りないため、新潟県が1993年に完成させたロックフィルダム。
この大谷ダムができたおかげで、笠堀ダムの管理が楽になったという。
管理事務所の方のお話によると、笠堀ダムの予備的ダムらしい。
建設当時は、五十嵐川ダムという名前にする予定だったらしいが、水没地域の名前を取り、大谷ダムと命名された。
下流より堤体を眺める。
奥に非常用洪水吐の導流部が見える。
天端を眺める。
車で通行できる。
天端よりダム湖を眺める。
奥の一段高くなったところは、
自由越流式の非常用洪水吐。
天端より堤体下流側を眺める。
小さな石のリップラップだった。
自由越流式の非常用洪水吐。
中央奥に、バッキ用の噴水が見える。
非常用洪水吐の導流部を見下ろす。
導流部中央にある三角の部分から、利水用の水を放流していた。
中央は利水用の取水口。
右はインクライン。
ダム湖より堤体を眺める。
ダム湖を眺める。
綺麗な橋がいくつも架かっていた。
堤体横からダム湖を眺めるパノラマ写真。
スペック
ダム名 | 大谷(おおたに)ダム |
ダム型式 | ロックフィル |
河川名/水系名 | 五十嵐川/信濃川水系 |
所在地 | 新潟県三条市大谷 |
位置 | 北緯37度29分39秒 東経139度09分16秒 |
着工年/完成年 | 1971年/1993年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水 |
堤高 | 75.5m |
堤頂長 | 360.0m |
堤頂幅 | 10.00m |
堤体積 | 2,278,000立方m |
流域面積 | 56.2平方km |
湛水面積 | 101ha |
総貯水容量 | 21,100,000立方m |
有効貯水容量 | 17,050,000立方m |
ダム湖名 | ひめさゆり湖(ひめさゆりこ) |
管理 | 新潟県 |
本体施工者 | 大成建設・飛島建設・日本国土開発・加賀田組 |
水位
設計洪水位 | EL 213.000m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 209.600m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 191.400m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 184.100m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | W100.0m×H3.41m×1門 | 1,675m3/s |
常用洪水吐 | オリフィス | W3.4m×H3.9m×1門 | 220m3/s |
低水放流設備 | ホロージェットバルブ | Φ0.950m×1条 | 16.7m3/s |
低水放流設備 | ホロージェットバルブ | Φ0.350m×1条 | 0.23m3/s |
取水設備 | 表面取水ゲート | 多孔式1.00m×1.00m×3門 | |
発電所使用水量 | 0.70m3/s |
アクセス
関越自動車道三条燕ICからのコースを案内させてもらう。
ICを下り、国道289号線を三条市街に向けて走る。
三条市街を抜け、ひたすら直進。
途中、国道が枝分かれしていたりするので注意して欲しい。
旧国道の方を選んでも、結局はひとつの国道に合流すので、
あまり神経質にルートを追わなくても大丈夫だ。
そのまま20kmほどひたすら直進する。
市街地の町並みが、だんだんと田舎の風景に変わると、
大谷ダムに到着する。
その手前に笠堀ダムがあるのでこちらの見学もあわせてお勧めする。
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