静岡県が所有する多目的ダム。
洪水調節、農地防災やかんがい用水の目的がある。
自由越流式のクレストゲートを2門と、3門のコンジットゲートを装備している。取材日はダム湖に水が無かった。
最低水位が常時満水位という運用をしていると思われる。
そう考えると、かんがい用水の確保はどうなっているのか、疑問に思う。
春先になれば、かんがい用として、水を溜めはじめるのだろうか。
上流右岸より堤体を眺める。
全く水がなかった。
真っ赤な常用洪水吐が印象的。
非常用洪水吐は自由越流式のものが2門。
常用洪水吐は3門。
真っ赤に塗られたスクリーンとスライドゲートが印象的。
インクライン。
とても簡素なものだった。
天端を眺める。
自動車での通行可能。
真横より下流を眺める。
減勢工は左に90度曲がっている。
天端より直下を眺める。
よく見ると、減勢工は2段階になっているようだ。
上の写真の位置より、アングルをもう少し上げて撮影。
山が立ちふさがっていた。
天端よりダム湖を眺める。
この細い川が、洪水時はこのダム湖を満たしてしまう。
下流左岸横より堤体を眺める。
インクラインの巻き上げ機。
スペック
ダム名 | 原野谷川(はらのやがわ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 原野谷川/太田川水系 |
所在地 | 静岡県掛川市丹間 |
位置 | 北緯34度51分27秒 東経138度00分39秒 |
着工年/完成年 | /1970年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/かんがい用水 |
堤高 | 31.0m |
堤頂長 | 90.0m |
堤体積 | 23,000立方m |
流域面積 | 17.9平方km |
湛水面積 | 19ha |
総貯水容量 | 1,252,000立方m |
有効貯水容量 | 1,207,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 静岡県 |
本体施工者 | 佐藤工業 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | 2門 | |
常用洪水吐 | ローラーゲート | 3門 |
アクセス
東名自動車道掛川ICを出て右折、そして、一つ目の信号を右折する。
電車のガードをくぐり、一つ目の信号を左折、
そして、掛川駅を通り越して、一つ目の信号を右折する。
道は県道39号線になる。国道1号線を越え、掛川バイパスを越え、ひたすら直進。
やがて、道は細くなり、山道になる。
先ほどの交差点から11kmほど走ると、左手に原野谷川ダムが見えてくる。
左に曲がる道があるので、ここを左折。天端を渡る道になっている。
天端手前や、渡り終えた場所に、ちょっとしたスペースがあるので、こちらに車を停めて見学するとよいだろう。
なお、この先も道は続いているが、大型車の場合は進入しない方が良いと思われる。
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