富山県が所有する多目的ダム。
雪が多く降る地域らしく、目的に消流雪用水が含まれているところがめずらしい。
ちなみに、この目的を持ったダムは、全国でも数少ない。
非常用洪水吐は、自由越流式のゲート8門で構成されている。

下流より堤体を眺める。
草木が生い茂り、よく見えなかった。
冬期に訪れればもう少し見えたことだろう。

天端を眺める。
車両通行止め。

天端より直下を眺める。
常用洪水吐より放流中だった。

右岸より堤体を眺める。
コンクリートの色が新しい。

ダム湖側右岸より堤体を眺める。
中央に表面取水施設が見える。

表面取水施設のアップ。
すぐ右脇に自然調節式の常用洪水吐が見える。
常用洪水吐は、この他にもう1門ある。

インクライン。
堤体や付近の設備と比べると、ちゃちなものだった。

天端より下流を眺める。
遠くに東海北陸自動車道が見える。

ダム湖を眺めるパノラマ写真。
右にちょっとだけ写っている建物は管理事務所&資料館。
スペック
ダム名 | 城端(じょうはな)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 山田川/小矢部川水系 |
所在地 | 富山県南砺市上原 |
位置 | 北緯36度29分02秒 東経136度52分12秒 |
着工年/完成年 | 1972年/1992年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/消流雪用水 |
堤高 | 59.0m |
堤頂長 | 216.5m |
堤体積 | 143,000立方m |
流域面積 | 10.8平方km |
湛水面積 | 16ha |
総貯水容量 | 3,000,000立方m |
有効貯水容量 | 2,400,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 富山県 |
本体施工者 | フジタ・前田建設工業・中越興業 |
水位
設計洪水位 | EL 270.000m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 268.500m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 263.000m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 257.500m(6月21日~9月30日) |
最低水位 | EL 246.000m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | W12.5m×H1.5m×8門 | |
常用洪水吐 | オリフィス自然越流式 | W2.4m×H3.0m×1門 | |
常用洪水吐 | オリフィス自然越流式 | W2.0m×H1.2m×1門 |
アクセス
東海北陸自動車道福光ICより、国道304号線を五箇山方面へ走る。
700mほど走ると、右手にガソリンスタンドが見えてくるので、その先の信号を右折。
2.5kmほど走ると、この道の難所である、交差点付きヘアピンカーブにさしかかる。
道は、右・左とヘアピンカーブになっているが、ここは最初のヘアピンカーブの途中にある交差点を左折する。
500mほどで東海北陸自動車道との立体交差を迎えるので、これを目安にすると良いだろう。
あとは道なりに、2kmほど進むだけである。
適度な上り坂を駆け上がると、城端ダムの堤体が左手に見えてくる。
駐車場もあるので、ここに車を停めて見学すると良いだろう。
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