関西電力(株)所有の発電専用ダム。
例外なくこのダムのデザインも、重厚な重力式コンクリートダムで、黒色のラジアルゲートが多数鎮座するデザインとなっている。
クレストゲートは全12門。
天端全てにゲートを備えているような格好だ。
このダムの特徴としては、左岸に副堤体を持っていることであろうか。
ぱっと見、堤体の真ん中にやまがそびえている様にも見える。
あまりこういう事を書きたくはないが、ダム湖の水質はとても汚く感じた。
激しく臭いを感じるのである。
景色的に素晴らしいダムなので、ちょっともったいないような気がした。
山を挟み、左が堤体。
右が副堤体。
副堤体よりダム湖を眺める。
この場所は非常に臭かった。
水質も良くなさそうだ。
副堤体の天端を眺める。
多少湾曲している様だ。
副堤体。基礎岩盤から
そんなに高さはないのだろうか。
堤体を眺める。
クレスト部に12門のラジアルゲートを備えている。
天端を眺める。
歩行者のみ通行可能。
ゲート類の機器がおもむろに設置されていた。
天端より下流を眺める。
すり鉢状の減勢工だった。
さらに下流を眺める。
ダム湖とは水の色が全く違う。
なぜなのでしょうか。
右岸に設置されている発電用の取水口。
クレストゲートの巻き上げ機。
手で触れることができる場所に設置されていた。
スペック
ダム名 | 祖山(そやま)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 庄川/庄川水系 |
所在地 | 富山県南砺市大字祖山字大沼 |
位置 | 北緯36度28分20秒 東経136度59分02秒 |
着工年/完成年 | 1927年/1930年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 73.2m |
堤頂長 | 132.0m |
堤体積 | 146,000立方m |
流域面積 | 929.4平方km |
湛水面積 | 142ha |
総貯水容量 | 33,850,000立方m |
有効貯水容量 | 9,205,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 関西電力(株) |
本体施工者 | 佐藤工業 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 12門 |
アクセス
北陸自動車道砺波IC出口を右折、国道156号線方面を目指す。
するとすぐに国道156号線にぶつかるので、この交差点を右折、岐阜方面へ進路を取る。
庄川町を通り越すと、道はワインディングロードに変わる。
途中、小牧ダムがあるので、時間があればこちらの見学もすると良いだろう。
左手に小牧ダム湖を眺めながらどんどん進む。
小牧ダムから約8kmほど走った所に祖山ダムがある。
道路からも見えるが、注意しいないと見落としてしまうかも知れない。
祖山トンネルが目印である。
トンネルの前後に、ダムに続く道があるので、その道を進むと副堤体が現れる。
副堤体の直前が、ちょっとした広場になっているので、こちらに車をとめて見学すると良いだろう。
なお、本堤体までは徒歩でのみ通行可能である。
コメント