富山県が管理するかんがい用水専用ダム。
1953年に完成した(現地の案内板では1954年完成)。
当初は、このダムだけでかんがい用水を担っていたが、1992年に五位ダムが完成すると、両ダムは導水路で連結され、この桑ノ院池ダムは一時貯水池としての機能を果たすこととなった。
完成当初のかんがい面積は785haであったが、五位ダムの完成とともに1,469haに広がった。
堤体はいたって普通のアースダムだが、余水吐の越流堤が2つあるのが特徴であろう。
それぞれ、右岸と左岸に設置されている。

直下より堤体を眺める。
いたって普通のアースダム。

左岸より堤体を眺める。
草が生い茂っている。

上流面を眺める。
コンクリートブロックで補強されている。
手前のコンクリートは越流堤。
奥にも越流堤が見える。

左岸の越流堤のアップ。

左岸の越流堤を陸地側から眺める。

その先の導流部。

天端を眺める。

天端より直下を眺める。

右岸に設置されている越流堤。
左岸のものよりも古い感じ。

右岸の越流堤越しにダム湖を眺める。

右岸の越流堤の先はトンネルになっている。

手前が右岸の越流堤。
奥に左岸の越流堤が見える。

右岸の越流堤は、高さが異なるものが混在しているように見受けられる。

斜樋。
スペック
ダム名 | 桑ノ院池(くわのいんいけ)ダム |
ダム型式 | アース |
河川名/水系名 | 桑ノ院川/上庄川水系 |
所在地 | 富山県氷見市桑ノ院 |
位置 | 北緯36度48分47秒 東経136度53分30秒 |
着工年/完成年 | /1953年 |
用途 | かんがい用水 |
堤高 | 23.0m |
堤頂長 | 86.0m |
堤体積 | 105,000立方m |
流域面積 | 2.9平方km |
湛水面積 | 11ha |
総貯水容量 | 794,000立方m |
有効貯水容量 | 757,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 富山県 |
本体施工者 | 八田工業 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | 自由越流式 | ||
取水設備 | 斜樋 |
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