国土交通省が管理する多目的ダム。
洪水調節の他、発電を目的としている。
発電は四国電力(株)の小見野々ダムと揚水発電をしており、このダムは下部ダムにあたる。
堤体は堤高85.5mの重力式コンクリートダムで、クレスト部にローラーゲートを6門有している。
現在、ダムの洪水調節能力を増やすためダムを改造中。
右岸にクレストゲートを2門増設する工事と、選択取水設備を新設する工事をおこなっている。
見学時は工事中のため、残念ながら隅々までダムを見ることができなかった。
完成したら再訪問したいと思う。
ダム湖に浮かぶ2つの工事作業船。
上記写真の右側の船には、クレストゲートの部品らしきものが乗っていた。
上記写真中央に見える船には潜水士が。
選択取水設備増設にかかわる作業だろうか。
堤体を切り、クレストゲートを増設する。
この写真は切り取られた堤体。
同じく切り取られた堤体。
左岸より堤体を眺める。
緑色の設備は仮設のものだろうか。
天端を眺める。
工事中のため残念ながら立入禁止。
奥の白い棟は増設された洪水吐のゲートピア。
従来からあるクレストゲートのゲートピア。
下流より堤体を眺める。
左に見える白い棟が増設洪水吐。
増設洪水吐のアップ。
この左側にもう1門つく。
減勢工の副ダムも増強。
副ダムの一部が無いのが新鮮。
副ダムのアップ。
ゲートのアップ。
ダム建設当時の仮排水トンネルだろうか。
下流を眺める。
下流部分にも手を入れている。
スペック
ダム名 | 長安口(ながやすぐち)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 那賀川/那賀川水系 |
所在地 | 徳島県那賀郡那賀町長安地先 |
位置 | 北緯33度48分32秒 東経134度21分35秒 |
着工年/完成年 | 1950年/1955年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/発電 |
堤高 | 85.5m |
堤頂長 | 200.7m |
堤体積 | 283,000立方m |
流域面積 | 538.9平方km |
湛水面積 | 224ha |
総貯水容量 | 54,278,000立方m |
有効貯水容量 | 36,800,000立方m |
ダム湖名 | 長安口貯水池(ながやすぐちちょすいち) |
管理 | 国土交通省 |
本体施工者 | 鹿島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 225.0m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 225.0m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | |
最低水位 | EL 195.0m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | ローラーゲート | W10.0m×H14.7m×6門 | 5,400m3/s |
放流管 | 高圧スライドゲート | W1.0m×H1.0m×1門 | 18m3/s |
発電取水口ゲート | キャタピラゲート | W4.7m×H4.7m×1門 | 60m3/s |
発電所使用水量 | 日野谷発電所(徳島県) | 60m3/s |
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