東京電力(株)の発電専用のダム。
こんなところに、なぜこのような巨大ダムがあるのかと思わせる場所にある。
堤体の左岸に、自由越流式の洪水吐が設置されている以外、これといった放流設備は見あたらなかった。
このダムには、隣の雁ヶ沢川や、吾妻川上流より取水され、導水管で導かれた水が集まっている。
満水の際は、それらの取水をやめて水量を調節するのであろうか。
下流より堤体を眺める。
放流施設が中央にないため、のっぺりとした印象。
ちなみに、このダムにたどり着くには、山の中を10分ほど歩く覚悟が必要。
洪水吐の導流部を眺める。
重力式ダムなのに、フィルダムのような導流部。
導流部のトンネル出口。
堤体の規模の割には小さな気がした。
左岸より堤体を眺める。
下流右岸より堤体を眺める。
木々がじゃまですね。
天端を眺める。
立入禁止だった。
左岸に設置されている発電用取水口。
酸性水のため、水際が独特の色になっている。
右岸より堤体を眺める。
奥に自由越流式の洪水吐が見える。
流れ出た水は、トンネルを通り、滑り台式の導流部に導かれる。
洪水吐のアップ。
左岸と堤体の一部に流入口がある模様。
ダム湖を眺めるパノラマ写真。堤体の割には小さなダム湖だった。
スペック
ダム名 | 鍛冶屋沢(かじやざわ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 鍛冶屋沢川/利根川水系 |
所在地 | 群馬県吾妻郡吾妻町 |
位置 | 北緯36度34分20秒 東経138度43分16秒 |
着工年/完成年 | 1927年/1929年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 39.2m |
堤頂長 | 90.9m |
堤体積 | 29,000立方m |
流域面積 | 686.8平方km |
湛水面積 | 3ha |
総貯水容量 | 257,000立方m |
有効貯水容量 | 188,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 東京電力(株) |
本体施工者 | 飛島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | 自由越流式 | 1門 |
アクセス
関越自動車道渋川伊香保ICより、国道17号線を沼田方面へ走る。
4kmほど走ると、道は吾妻川を渡り、国道353号線が分岐する。
ここで進路を変え、国道353号線、草津方面へ走る。
後はひたすら直進するのみ。
途中、中之条町で国道353号線は、右に分岐するが、直進を選び、国道145号線に入る。
13kmほど走ると、右手に発電所が見えてくる。
この発電所を通り越し、1本目を右折。
1kmほど走ると、道は行き止まりになる。
ここに車をとめて、あとは徒歩。
車道の左脇から、沢に降りる道が出ている。
この道を500mほど歩くと、目の前に鍛冶屋沢ダムがあらわれる。
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