信濃川水系犀川にかかる、東京電力(株)の発電専用ダム。
クレスト部には14門のラジアルゲートを備え、天端を埋め尽くしている。
一般的にイメージするダムとは異なり、河川を塞いでいるという感じのダム。
このダムでは発電のために、最大138m3/s取水されるらしい。
取材日はあいにくの雨模様だったので、ダム湖は濁っていたが、本来はもっと綺麗な水をたたえている事だろう。
また、前日はゲート全門オープンで放流していたらしい。
一日早く訪れなかったことを悔んでやまない。
ダム湖より堤体を眺める。
洪水吐はラジアルゲート14門。
天端全てがゲートに埋め尽くされている。
中央部に看板があった。
「水内」と書いて「みのち」と読む。
あ、よく見ると、ゲートが1門開いている?!
下流左岸より堤体を眺める。
放流中だった。
嬉しい!
シャッタースピードを遅くして撮影。
狙い通りの写真が撮れた。
ダム湖を眺める。
雨が続いたので、ダム湖の水は濁っていた。
下流を眺める。
広い河川。
天端を眺める。
徒歩での通行可能。
整備用巨大台車のレールが見える。
ゲートの巻き上げ機。
天端より後ろを振り返ると、巨大な台車が。
上の写真のレールにそって移動するらしい。
スペック
ダム名 | 水内(みのち)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 犀川/信濃川水系 |
所在地 | 長野県長野市信州新町水内 |
位置 | 北緯36度34分23秒 東経138度02分44秒 |
着工年/完成年 | 1939年/1943年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 25.3m |
堤頂長 | 185.2m |
堤体積 | 59,000立方m |
流域面積 | 2,620平方km |
湛水面積 | 103ha |
総貯水容量 | 4,248,379立方m |
有効貯水容量 | 1,220,000立方m |
ダム湖名 | 琅鶴湖(ろうかくこ) |
管理 | 東京電力(株) |
本体施工者 | 飛島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 14門 | |
発電所使用水量 | 138m3/s |
アクセス
上信越自動車道長野ICを出て、県道を長野市街へ向けて走る。
松代大橋を渡り、1.5kmほど走ると、国道18号線の交差点にさしかかる。
この交差点は、かまわず通過する。
先ほどの交差点より1.5kmほど走ると、今度は国道19号線との交差点にさしかかる。
こく交差点は左折、国道19号線に入る。
あとはひたすら15kmほど直進するのみ。
やがて右手に犀川が見え始め、併走するようになる。
途中、小田切ダムや笹平ダムもあるので、時間があれば見学すると良いだろう。
15kmほど走ると、右手に水内ダムが見えてくる。
駐車場はないが、適当に車を停める場所があるので、こちらを利用するべし。
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