新潟県所有の多目的ダム。
洪水調節の他、かんがい用水の確保と発電をおこなっている。
かんがい用水は、早出川沿岸の1,492.3haの水田に水を供給している。
また、発電は直下にある田川内発電所にて、最大12m3/sの水量を用いて7,100kWを電気を生み出している。
堤体は新潟県所有のダムらしく、クレストゲートからの導流部の両脇に、コンジットゲートの機械室の出っ張りがあるデザイン。
また、ゲートの色も新潟レッド(新潟オレンジ)であることも付け加えておく。
なお、ダム名は「はやでがわ」だが、現地では「はいでがわ」とも言うらしい。
右岸より堤体を眺める。
クレストゲートは新潟県営ダム特融の赤色というかオレンジ色。
天端を眺める。
自動車での通行不可。
天端には距離が書かれている。
こういうちょっとした気遣いがうれしい。
天端より直下を眺める。
減勢工の副ダムは右に折れ曲がっている。
下流の様子。
副ダムには満々と水が湛えられていた。
減勢工の副ダムを下流側より撮影。
もしかしたら現在は立入禁止かも。
※許可を得て撮影しています。
右岸に設置されているインクライン。
天端よりダム湖を眺める。
早出川ダム湖は細長く、奥まで見えない。
上流川右岸より堤体を眺める。
非常用洪水吐のクレストゲートが2門、常用洪水吐の予備ゲート2門が見える。
手前の細長い設備は表面取水設備。
直下より堤体を眺める。
直下に田川内発電所見える。
※許可を得て撮影しています。
ダム湖より堤体を眺める。
水位がだいぶ低かった。
※許可を得て撮影しています。
ダム湖から堤体を望む。
水面から突き出た樹がいい感じだった。
※許可を得て撮影しています。
管理所。
スペック
ダム名 | 早出川(はやでがわ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 早出川/阿賀野川水系 |
所在地 | 新潟県五泉市小面谷字飛石 |
位置 | 北緯37度38分33秒 東経139度17分36秒 |
着工年/完成年 | 1969年/1979年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/かんがい用水/発電 |
堤高 | 82.5m |
堤頂長 | 240.0m |
堤体積 | 357,000立方m |
流域面積 | 83.2平方km |
湛水面積 | 54ha |
総貯水容量 | 14,900,000立方m |
有効貯水容量 | 11,500,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 新潟県 |
本体施工者 | 清水建設・西松建設・竹中土木 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 190.500m |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 165.500m |
最低水位 | EL 157.000m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | ラジアルゲート | W9.000m×H9.742m×2門 | |
常用洪水吐 | ラジアルゲート | W3.160m×H3.968m×2門 | |
低水管理用 | バルブ | Φ700mm×1条 | |
表面取水設備 | 多段式 | W6.0m×H9.0m×4門 | |
発電所使用水量 | 田川内発電所(新潟県) | 12.0m3/s |
コメント
[…] 広島県・帝釈川ダム 新潟県・早出川ダム 長崎県・石木ダム 宮城県・長沼ダム Twitter Facebook0 LINE コピー […]