宮城県が所有する多目的ダム。
以前は堤高47.8mの重力式コンクリートダムだったが、上水道用水確保という目的を新設するために0.7m嵩上げし、堤高48.5mの高さに生まれ変わった。
スペックだけ見るといたって普通の自治体ダムだが、その造りが面白い。
天端より高い位置に見学台の様な橋がかけられており、ここからダムを見下ろすことができるのである。
また、堤体下流面に天端から直下まで続く階段がかけられているのも、他のダムでは見かけない光景だろう。
付近に立ち寄った際には、ぜひ足を運んでいただきたいダムである。
下流より堤体を眺める。
展望台の様な部分と、堤体にかけられた階段が特徴的。
ゲートのアップ。
普通のローラーゲートに見えるが、よく見ると子ゲートが内蔵されている。
下流右岸側より堤体を眺める。
天端は立入禁止だが展望台は開放されている。
ダムのエプロン部分のアップ。
下流の様子。
細い河川だった。
直下を眺める。
右側の建物は川口第二発電所。
上の写真から右にパン。
右に発電用の貯水池が見える。
貯水池の中には朝顔式の取水口が。
ここから直下の発電所に導かれる。
ダム湖の様子。
静かなダム湖だった。
ダム管理所。
スペック
ダム名 | 花山(はなやま)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 迫川/北上川水系 |
所在地 | 宮城県栗原市花山字本沢淵牛 |
位置 | 北緯38度46分48秒 東経140度52分08秒 |
着工年/完成年 | 1952年/1957年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水/発電 |
堤高 | 48.5m |
堤頂長 | 72.0m |
堤体積 | 46,000立方m |
流域面積 | 126.9平方km |
湛水面積 | 240ha |
総貯水容量 | 36,600,000立方m |
有効貯水容量 | 32,000,000立方m |
ダム湖名 | 花山湖(はなやまこ) |
管理 | 宮城県 |
本体施工者 | 西松建設・池田建設 |
水位
設計洪水位 | EL 129.50m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 129.10m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 124.60m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 118.80m |
最低水位 | EL 108.80m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | ローラーゲート | W9.50m×H11.10m×2門 | |
利水放流管 | ハウエルバンガーバルブ | 750mm×1条 | |
利水放流管 | ジェットフローバルブ | 250mm×1条 | |
発電所使用水量 | 川口第二発電所(細倉金属鉱業) | 8.90m3/s |
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