水資源機構が建設を進めている多目的ダム。
まだ堤体の姿はなく、工事も始まっていない。
現地に行ってもダム案内板、ダムに関わる構造物や杭すら見つからなかった。
逆に目についたものは、ダム建設反対の看板だった。
ダムが建設される河川の思川は、とても細い河川で、本当に洪水調節が必要なのかと思わせる。
しかし、調べてみると、お隣の黒川、大芦川からも導水され、この南摩ダムに貯水されるらしい。
それなら洪水調節の目的があるのも頷ける。
現地でまず見たものは、ダム建設反対の看板。
ダム建設の案内板は皆無だった。
ダム建設の拠点になるだろうと思われる現地事務所?
「立入禁止」「監視カメラにて警戒中」など、なんだかものものしかった。
立入禁止の敷地内に立っていた、唯一のダム建設の案内板。
立入禁止にするなら、案内板を道路沿いに設置しなおしてほしいものだ。
思川。
洪水がおこるとは思えない、細い河川だった。
この辺りにダムが建設されると思われる。
スペック
ダム名 | 南摩(なんま)ダム |
ダム型式 | ロックフィル |
河川名/水系名 | 思川/利根川水系 |
所在地 | 栃木県鹿沼市上南摩町 |
位置 | 北緯36度33分01秒 東経139度40分10秒 |
着工年/完成年 | 1969年/ |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水 |
堤高 | 86.5m |
堤頂長 | 359.0m |
堤体積 | 2,400,000立方m |
流域面積 | 139.3平方km |
湛水面積 | 210ha |
総貯水容量 | 51,000,000立方m |
有効貯水容量 | 50,000,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 水資源機構 |
本体施工者 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 231.5m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 229.0m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 180.0m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | W70m×1門 |
アクセス
東北自動車道鹿沼ICを出て、国道121号線を鹿沼市街方面へ走る。
5kmほど走ると、市街地に入り、国道121号線は右折するかたちになる。
この交差点を左折、国道352号線に入る。
2.5kmほど走ると、大門宿という交差点にさしかかる。
この交差点を右折、県道15号線に入る。
2.2km走ると、赤石橋という橋で川を渡る。
ここからが要注意。
その橋から2kmほど走ると南摩川を渡る橋にさしかかる。
この橋の手前に信号がある。ここを右折。
4kmほど走ると、ダム現場に到着するが、目立った施設がないので解りづらいだろう。
「ダム建設反対」の看板を頼りに探して欲しい。
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