歴史を感じさせる古めかしい重力式コンクリートダム。
炭鉱用の電力として、北海道炭礦汽船が建設したダムだが、現在は北海道企業局の所有となっている。
ゲート支柱が鉄骨むき出しの仕様で、発電専用ダムといった雰囲気が十分に現れているダムだが、かんがい用水確保の役割も合わせ持っている。
堤体直下の河川内に大きな岩(?)があり、水流を邪魔しているところが印象的だった。
もし、現在のダムならば、この岩は絶対に撤去されていることだろう。
非常に貫禄があるダムなので、近隣のダム見学の際は、ぜひとも訪れて頂きたいダムである。
左岸より堤体を眺める。
古めかしい堤体。
大雨のため放流していた。
アップで見ると、堤体の劣化を見ることができる。
天端を眺める。
自動車での通行可能。
ゲート支柱の鉄骨の色は、古めかしい堤体に意外にもマッチしている。
天端より直下を眺める。
減勢工が無い。
ダム直下の岩というか島が印象的。
この島が良い減勢効果を引き出すのだろうか。
岩というか島のアップ。
下流の様子。
中央奥に見える建物は、旧火力発電所らしい。
天端よりダム湖を眺める。
この先に夕張シューパロダムがある。
右岸に設置されている取水口。
右岸より堤体を眺める。
堤体の劣化が激しい。
スペック
ダム名 | 清水沢(しみずさわ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 夕張川/石狩川水系 |
所在地 | 北海道夕張市清水沢清湖町 |
位置 | 北緯43度00分06秒 東経142度01分15秒 |
着工年/完成年 | /1940年 |
用途 | かんがい用水/発電 |
堤高 | 27.1m |
堤頂長 | 91.8m |
堤体積 | 16,000立方m |
流域面積 | 533.6平方km |
湛水面積 | 87ha |
総貯水容量 | 5,576,000立方m |
有効貯水容量 | 2,177,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 北海道 |
本体施工者 | 石山建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | ローラーゲート | 9門 |
アクセス
道東自動車道夕張ICより、国道274号線を夕張方面へ直進。
1.74kmほど走ると、夕張市街へ向かう国道452号線が分岐するので、ここを左折。国道452号線に入る。
7.67km走ると、国道452号線が右折するので、この通りに右折。
1.15km走ると、右手に清水沢ダムへと続く道が分岐するので、ここを右折。
200mほど走るとダム天端に到着する。
駐車場が無いので、迷惑にならないように車を停めて見学するとよいだろう。
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