新潟県が建設中の多目的ダム。
堤高82mの重力式コンクリートダムになる予定で、見学日は施工の真っただ中であった。
このダムが完成すると、下流にある胎内川ダムと共に胎内川の治水を担い、より強固な治水対策になるという。
また、発電においては、新潟県企業局が胎内第4発電所を新設し、最大7.0m3/sの水量を用いて2,600kWの発電をおこなう予定。
新潟県は、余すところなく水のポテンシャルエネルギーを使う事に長けている。
完成は2018年の予定。
かなり時間がかかっている様に思えるが、雪による冬季工事の中止、保護動物繁殖期による工事の中止、夜間の工事休止などがあるため時間がかかるという。
完成したらもう一度訪れたいダムである。
現在着々と打設中。
手前が上流面。
減勢工(副ダム)のアップ。
右に発電所が設置されるとのこと。
コンクリートプラント。
コンクリートを運ぶバケット。
これをクレーンで吊り上げて運ぶ。
クレーン。
施工方法は拡張レア工法とのこと。
岩盤にダムのかたちがペイントされている。
使用される骨材。
スペック
ダム名 | 奥胎内(おくたいない)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 胎内川/胎内川水系 |
所在地 | 新潟県胎内市下荒沢 |
位置 | 北緯37度55分08秒 東経139度32分59秒 |
着工年/完成年 | 1985年/ |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水/発電 |
堤高 | 82.0m |
堤頂長 | 198.9m |
堤体積 | 260,000立方m |
流域面積 | 32.4平方km |
湛水面積 | 48ha |
総貯水容量 | 10,000,000立方m |
有効貯水容量 | 7,700,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 新潟県 |
本体施工者 | 鹿島建設・大成建設・加賀田組 |
水位
設計洪水位 | EL 413.400m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 411.000m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 384.000m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 384.000m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | W12.5m×H2.4m×6門 | |
常用洪水吐 | 1門 |
コメント